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巻頭特集:100万円で狙う300万円クラス中古車21
クーペボディのカテゴリーは基本的にスポーティな車種が多く、燃費もいいとは言えないので実用を望むユーザーは全く見向きもしない。その上、300万クラスとなれば、日常使用とは縁遠い世界だ。そのため乗る人が限られるので、低年式になればなるほど購入対象は大きく広がってくる
クロカンならパジェロかテラノ
趣味の世界というとSUVやクロカンタイプのモデルも考えられる。300万円クラス車種も数多くあるが、中古車価格も平均して高めを推移している。その中ではパジェロ、テラノが狙い目だ
平成8年式以前ならほとんどが
100万円以下
SUV的な豪華装備で選ぶなら
「レグラス」だ
TOYOTA
S
OARER
[先代]
トヨタ/ソアラ
●新車価格帯 303.5〜767.6万円
●ボディサイズ 4900×1805×1350㎜
中古車価格帯
10〜250
万円
中古車の流通数
並
100万円以下
約7割
最新技術を搭載したラグジャリークーペ
グリルレスのフロントマスクと曲面を多用したのびやかなスタイルを採用し、一段とラグジャリーテイストを強めた三代目ソアラ。デビュー時の搭載エンジンは、260PSを発揮するセルシオと共通の4LV8と、自主規制値いっぱいの280PSを誇る2.5L直6ツインターボで、4速ATのほか、後者には5速MTも用意されていた。当時のトヨタの最新技術がふんだんに投入されていたことも大きな特徴で、「4.0GT」にはエンジントルクとクラッチ油圧を電子制御する4速ATが、「2.5GTツインターボL」には減衰力を瞬時に変更できる“ピエゾTEMS”が採用されていた。’94年1月に4Lを廃止し、3L直6を搭載。最高出力は220PSだった。
平成8年7月のマイチェン以前の車両がターゲットになるが、2.5Lツインターボと3LNAの比率が多く、4L搭載車はかなり少な目の傾向。動力性能重視なら、ショックの減衰力調整が簡単にできる「2.5GTツインターボL」が狙い目だ。ただしこの価格帯の流通数は多くないので、腰を据えて探す必要がある。
NISSAN
F
AIRLADY Z
[先代]
ニッサン/フェアレディZ
●新車価格帯 305〜487万円
●ボディサイズ 4525×1800×1255㎜
中古車価格帯
10〜330
万円
中古車の流通数
並
100万円以下
約6割
国産車で初めての280PSスポーツ
国産車初の“280PSカー”として’89年に登場した6代目フェアレディZ。未だにファンも多く、“Z32”と呼んだ方が通りがいいかもしれない。オーバーハングを短縮し、低く抑えられたノーズには、後に日産の屋台骨を支えることとなるVG型V6エンジンを搭載しており、280PSの3Lツインターボと、220PSの同NAが選択できた。ボディタイプは2シーターと2by2だが、それまでのモデルと異なり、エクステリアの印象がほとんど変わらないことがポイント。もちろん伝統のTバールーフの設定もあり、2by2には標準装備されていた。’93年のマイナーチェンジで、電動式の“スーパーHICAS”とフローティング式リヤスポが採用された。
初期型なら50万円以下でも探せるが、やはりスーパーHICASを装備した平成5年以降のモデルを狙いたい。この価格帯でもツインターボが十分射程圏内なので、高速クルージングを楽しみたい人にはこちらがオススメ。逆にスタイリングと雰囲気を楽しみたいなら、NAで程度のいい物件を探すのがいいだろう。
MAZDA
R
X-7
[絶版]
マツダ/RX-7
●新車価格帯 320〜444万円
●ボディサイズ 4295×1760×1230㎜
中古車価格帯
40〜390
万円
中古車の流通数
多
100万円以下
約3割
ロータリー技術の粋を集めたピュアスポーツ
通称“FD”と言えば、スポーツカーファンにとっては伝説的な存在といっても過言ではないだろう。当初から本格的なピュアスポーツカーとして開発されており、四輪ダブルウィッシュボーンサスと独自のトーコントロールシステムの採用により、素晴らしくシャープな運動性能を実現していた。もっとも、最初期モデルではハンドリングが鋭すぎて「素人の手には負えない」と言われたほどだったが…。エンジンはマツダの誇る13B型ロータリーターボのみで、当初の最高出力は255PS。’98年のマイナーチェンジで280PSを手に入れている。ミッションは5速MTが基本で、「RB」と「ツーリングX」にのみ4速ATが設定されていた。
100万円以下だとデビュー当初の「アンフィニRX-7」を選ぶしかないが、できれば平成5年以降のモデルを選びたい。クルマの性格上、手荒く扱われている場合が多いので、エンジンの異音とシフトの入り具合は必ず確認しよう。また、大幅に改造された車両を見る場合は、詳しい人と一緒にチェックした方がいいだろう。
MAZDA
E
UNOS COSMO
[絶版]
マツダ/ユーノスコスモ
●新車価格帯 330〜531.5万円
●ボディサイズ 4815×1795×1305㎜
中古車価格帯
30〜140
万円
中古車の流通数
少
100万円以下
約8割
バブル時代を象徴する超豪華スペシャリティ
マツダが展開していたスペシャリティ&スポーツチャンネル「ユーノス」のイメージリーダーとして登場した2ドア4シータークーペ。バブル時代の高級車らしく、日本車としては異例なほど大柄なクーペボディを採用しており、ステアリングや電動パワーシートなどに本革をふんだんに使ったインテリアも、贅を尽くしたものだった。搭載されるエンジンはロータリーターボのみで、2ローターの13Bと、3ローターの20Bの2タイプ。最高出力はそれぞれ230PSと280PSだった。最終型でも10年以上前のクルマになってしまうが、今の日本車ではけっして味わうことのできない、“いい意味での無駄”が楽しめる貴重な存在と言ってもいいだろう。
絶対的な流通数は少ないのだが、100万円以下の物件が大多数を占めている。セレブ気分を味わいたいなら、3ローターターボの20B搭載車を選ぶのがいいだろう。ただし、大柄な2ドアクーペなので実用的とは言えないし、燃費もカタログデータで6.1㎞/L(旧10モード値)とかなり悪いことは覚悟しておこう。
MITSUBISHI
G
TO
[絶版]
ミツビシ/GTO
●新車価格帯 299.1〜432.3万円
●ボディサイズ 4600×1840×1285㎜
中古車価格帯
30〜330
万円
中古車の流通数
少
100万円以下
約6割
ハイテク満載のマッチョな4WDクーペ
押し出しが強烈でアクの強いスタイリングは、北米市場を意識したもの。FFをベースにしながらも全車をフルタイム4WDとしたのをはじめ、4WSや電子制御式サスなど、当時の最先端メカを満載していた。自動可変式の前後スポイラーや、排気音調節スイッチといったギミックはバブル期ならではの装備だろう。エンジンは3・V6で、225PSのNAと280PSのツインターボの2本立て。ミッションは、前者が4速ATと5速MT。後者はMTのみで、初期モデルが5速、’93年以降は6速となっていた。またその時に、固定式ヘッドライトと国産車初の50タイヤを採用。また、’98年にはフロントマスクをよりアグレッシブなものに変更している。
ファーストカーとして日常的に使うなら、MTしか設定のないツインターボは避けた方が無難。年式的には平成5年のマイナーチェンジ後がオススメだ。逆に“趣味グルマ”として割り切れるなら、6速MTのツインターボも面白い。このタイプとしては、ヤレていない車両が比較的多いこともうれしいポイントだ。
SUBARU
A
LCYONE SVX
[絶版]
スバル/アルシオーネSVX
●新車価格帯 316.6〜399.5万円
●ボディサイズ 4625×1770×1300㎜
中古車価格帯
30〜220
万円
中古車の流通数
少
100万円以下
約6割
イタルデザインが手がけたパーソナルクーペ
70年代のコンセプトカー風なウェッジシェイプを採用していた初代アルシオーネとはまったくテイストの異なる、エレガントで流麗なスタイリングが最大の特徴。ボディデザインを担当したジウジアーロが率いるイタルデザインが、実車を見てあまりにもオリジナルに忠実だったので驚いたというエピソードも残っている。また、当時としては先進的だった不等・可変駆動トルク配分のVTD機構付き4WDシステムを採用するなど、内容もスタイルに劣らず充実したもので、世界レベルのGTと呼べる走行性能を持っていた。エンジンはもちろん、スバルの十八番である水平対向の3.3L6気筒を搭載。最高出力は240PSだった。
新車時から流通量は多い方ではなかったので、中古市場での数もかなり少ない。指名買いするなら、スバル系に強いショップを探すのが得策と言える。グレードとしては、装備の充実した「バージョンL」がオススメだろう。また、「S3」や「S40」、「S4」といった追加モデルや限定車もお買い得感が高い。