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ホーム 読み物・特集 巻頭特集:中古車購入 33のキーワード
キーワード14
「ワンプライス販売」
 値引きゼロは健全の証 
 中古車はもともと値引きの少ない商品だ。新車のような10万円単位の大幅値引きはない。ワンプライス販売はその顕著な例で、車両の販売価格部分では値引きゼロということを、お店側で宣言しているものだ。ワンプライス販売は比較がしやすく、また値引き交渉のヘタな人にも不平等感がないというメリットがあるため、中古車業界ではマーケットの健全化に役立っている。
 ワンプライス販売のお店では、実際の商談でも値引き交渉の余地はまったくなく非常にシンプルだ。それでも店によっては「端数カット」や諸費用部分でのサービスが可能なこともあるので、値引きそのものが一概にゼロとは言い切れない。

キーワード15
「クレジットとローン」
 その違いを知るべし! 
 中古車に限らず自動車販売店では、気軽にローンを組むことができるが、これは正確には信販会社を通じてのクレジットだ。
 もっともポピュラーな方法で、手続き・審査が簡単なのが特徴だ。一方、販売店を通さず、購入者自身が一般の金融機関で借りるオートローンは、手続き・審査はめんどうなものの、金利は低く設定されていることが多い。
 どちらで購入するかは購入者の判断だが、ポイントになるのは借入金の額と支払い回数、そして金利だ。できるだけ頭金を入れ、支払い回数を減らした方が、クレジット・ローンとも購入者側の金利負担は減るので、月々の返済に困らない程度で、「小さく短く」組もう。
クレジット/ローン比較
種類 取扱い 手続き 審査 金利 所有権
クレジット 信販会社
販売店
簡単 早い/甘め 高め 信販会社か販売店
ローン 銀行
信金/信組
労金/JA
やや面倒 遅め/厳しい 安め 本人名義
自動車税はクレジットの場合所有者でなく、使用者にかかります
一部クレジットでは所有者が使用者本人になる場合もあります

キーワード16
「ノンフリート等級制度」
 無事故なら割引率が上がっていく 
 自動車保険(任意保険)に入る上では絶対に知っておきたいのがこの等級制度だ。車の所有台数が10台未満の人を対象に行なわれる特別な割引制度で、保険会社を変わる際にも、この等級は受け継がれていく。
 スタートは6等級で、1年間無事故なら更新の度に1等級ずつ上がっていくが、逆に事故を起こして保険を使うようなことがあれば等級が下がる仕組みだ。下がる方は1事故3等級が基本だが、盗難や天災での車両保険請求は等級据置きだったり、人身傷害・搭乗者傷害・無保険者傷害のみの事故はノーカウントだったりと例外措置もある。
 保険会社により割引率は異なるが、基本となる保険料金が10万円なら16等級以上は4万円と、割引率は非常に大きいものになる。また、等級が上がって一時車を手放すような場合でも、「抹消登録証明書」を発行してもらえば、一定期間(5年または10年)中断扱いになり、車購入後再契約すれば、等級が受け継げる。

キーワード17
「リスク細分型保険」
 見積もりを取るのはタダ! 
 自動車保険の自由化とともに登場したのが「リスク細分型保険」。事故リスクを細かく分けて算定し合理的な保険料を設定しているのが特徴だ。そのため、事故を起こす可能性の少ない人の保険料は驚くほど安くなっている。
 事故リスク算定基準をどうバランスさせるかは各社の個性によるが、一般的に採用されているものは、ドライバーの年齢、免許証の色、居住地域、年間走行距離などによる割引だ。それはベテランドライバーになれば事故リスクは減るし、ゴールド免許ならなおさらだろう。そもそも走る距離の少ない人なら事故機会が少ないということが判断されての割引料金だ。もちろんベースとなる車のリスクも、排気量による一律の判断ではなく、型式別の過去の事故度合いによって判断されている。
 このリスク細分型保険は同一車両を同一条件で加入しても、実際に見積もりを出して見ないと保険料はわからない。付加されるサービスや特約などにも細かな違いがあるので、複数の会社の見積もりをとってみるのが早いだろう。

キーワード18
「認定中古車」
 保証とサービスが充実した中古車のこと 
 認定中古車制度は輸入車系のディーラーで始まった。それまで、なにかと不安のあった整備・保証の問題を、メーカー主導で「安心と信頼」のお墨付きを与えた画期的な販売の制度だ。
 具体的には、下取りなどで入ってきた高品質な中古車を、メーカー基準の審査で選別、整備し、充実した保証とサービスを付けて販売する。価格は相場の平均値よりは高くなるが、その分、トラブルに対する不安は一掃される。
 一方、国産車メーカーの場合は、もともと手厚い保証制度があったのだが、最近ではさらに充実した保証・サービスを実施している。また、マツダ・三菱ではさらなる差別化を図るため「認定中古車制度」を採用している。

輸入車メーカーの多くが採用している

キーワード19
「買い取り店」
 買い取り査定は積極的に受けよう 
 クルマを買い換える場合、それまで乗っていたクルマをどうするか?
 一般的なのが次にクルマを購入する店に下取り車として売却し、新しく購入するクルマの資金とすることだろう。もちろんクルマに市場価値がないと判断されれば、逆に廃車手数料を取られてしまう。
 ところが、最近では買い取り専門店や、大手の中古車専業店、店、ディーラーの買い取り部門が積極的に仕入れに乗りだしている。つまり、リセールバリューのあるクルマ、中古車市場で値段の付くようなクルマなら、下取りと比較検討をして、買い取り店に売った方が得な場合もあるということだ。特にミニバンやワゴンなどの人気カテゴリーや、SUV、スポーツカーといったマニア寄りなクルマを手放す場合には、年式に関わらず、買い取り店で査定を受けるといいだろう。

キーワード20
「リセールバリュー」
 相場観を養うにはクルマに興味をもつことだ 
 クルマを売る時の価値をリセールバリューという。主にこの言葉を使う機会は、近い将来、何年後かの価値を想定して使われることが多く、「このミニバンはリセールバリューが高そう」といったかたちで会話が交わされる。もちろん数年後の買い取り価格を正確に想定するのは無理だが、未来での人気イコール買い取り価格に反映されるので、大きな流れはつかんでおきたい。
 現在買い取り価格が高いカテゴリーはSUV、ワゴン、ミニバンなどだ。スポーツカーなどは車種によって非常に波があるし、セダンなども人気、不人気が激しいカテゴリーだ。
 中古車を購入する場合は、売る段階で相当な低年式になることが多いので、新車ほど気にかける必要はないが、そのまま廃車になるようなクルマと、その後中古車マーケットを流通するクルマでは、廃車手数料に加えリサイクル料金相当分の違いもあるので注意が必要だ。

SUVやワゴンの相場は全体的に高めだ

キーワード21
「多走行車」
 多走行車は安く狙い目にもなる 
 中古車価格は、その車種の人気だけでなく、内外装のコンディション、年式、走行距離が大きな影響を及ぼす。同じ車種でも年式が古くなれば安くなるし、走行距離が増えれば価格は下がっていく。特に走行キロ数は査定でも大きなポイントで、年式の割に走っていない車両と走りこんだ車両では査定価格に大きな開きがあることが多い。クルマの耐久性は向上しているが、人気という面で言うなら多走行車は人気がなく、逆にクルマに詳しい人には価格が下がる分、狙い目となっているゾーンでもある。
 購入する場合に多走行車、例えば10万㎞前後、またはそれ以上の走行距離のクルマをターゲットにする場合はコンディションの判断が重要になる。もっともトラブルの多い電装系、冷却系はもちろん、ミッションの調子、エンジンの具合など、判断すべきところは多くある。初心者なら敢えてチャレンジしてクルマとの付き合い方を勉強するのも手だが、イージーにクルマと付き合いたいなら避けた方が賢明だろう。
 中古車に限らず、クルマは経年変化と使用状況で、必ず不具合は生じるもの、定期交換パーツを変えていても、トラブルが起こる時は起きる。安いクルマを購入する以上は、細心の注意と心構えは必要だ。

7〜8万㎞走行では、まだまだこれからだ

キーワード22
「代行費用」
 代行は人が動く有料サービスだ 
 中古車を購入する時には管轄の陸運局で新しい車検証を発行してもらわなければならない。印鑑証明や車庫証明が必要になるし、その移転登録作業は個人では非常に煩雑な作業だ。中古車販売店ではその作業を代行してくれるが、それが代行費用の代表的なもの。他には車検登録の代行や希望ナンバーの代行も主たるものだ。価格はお店により差があるし、また購入者の居住エリア、登録する地区などによっても差が生じる。
 購入者側で注意したいのは、中古車の販売価格が安くても代行費用が高いのでは、支払い総額では逆に高く付いてしまうこともあるという点だ。「見積もりを複数店で取れ」というのは、そういった現実があってのことなのだ。ただ、代行費用はお店にとって経営上必要なものだし、購入者側から見ても有料で当然のサービスなので、値引き交渉は避けたいし、ここで大きな値引きするような店は逆に信用できないといっていいだろう。

キーワード23
「修復歴」
 修復歴車にはお買い得車がある 
 自動車公正取引協議会によって、修復歴の表示は厳密に決められていて、特定の部品を交換または修正を受けたクルマは「修復歴有」として表示が義務づけられている。中古車を買う人が安心して購入できるようにしたルールで、ちょっとぶつけた程度でも、場所によっては「修復歴有」と表示しなければならない。大きな事故を起こしたクルマならそれなりのリスクもあるが、修復技術の進歩した現在なら、しっかりと修理された「修復歴有」の中古車は、相場より値が下がる分、お買い得車であることもあるはずだ。
 修復歴のあるクルマはプライスボードに「修復歴有」と書いてあるし、その修復内容を示すコンディションノートが必ず付くので、お店の人からさらに詳しい修復の内容を聞こう。また、修復場所の塗装状態や歪みの有無は自分の目でも必ずチェックしておこう。